梅干パワー

今年も梅干を４キロ漬けました♪
下漬け→本漬けと経て、先月末、朝からカッと照りつける日を選び、約３日間、昼と夜にしっかりと干して、2012年製の梅干が我が家に仲間入りしました！



赤じそもとり分けてカラカラに干し、細かくして「ゆかり」に、梅酢はびんにとり調味料として、すべて大切にいただきます。

昨年も取り上げた「梅干」ですが、その偉大なる薬効について、愛読料理本からの抜粋をお借りしてお伝えいたします。


梅干の薬効

「梅干の効用はちょっと考えただけでもずいぶん多い。

下痢・胃腸病一切・公害物質を体外に排出したり老人性疾患として恐れられている動脈硬化、脳溢血、神経痛、リウマチなどを予防し、乳酸、酪酸など血液の酸毒を中和、解毒してカルシウムの吸収を助けます。

梅干は味は酸っぱいが優秀なアルカリ性食品で、丹精して干した梅干ほど効力は強くなり、血液の浄化力があります。
又梅干は強力な殺菌力があり、ご飯に入れておけばいたみません。
その他人参やごぼうを煮たり、そばつゆのかくし味に入れると味もしまり風味も増し、健康的です。
青い魚（さんま・いわし・鯖等）を煮る時にも、しょうゆやみりんに加えて梅干を使うと生臭みがとれ、骨まで軟らかくなります。

梅干は見ただけで唾液を催すことは皆様経験でおわかりでしょう。
食べれば尚更で、唾液腺ホルモン（パロチン）の代謝を活発にさせる。
これは若返りのホルモンで内臓筋肉を緊張させ老化を防ぐので、大切な老人病予防ホルモンです。

風邪には梅干１個に熱い番茶をさして飲むと咳どめ、熱さまし、利尿剤になります。
土鍋で黒焼きにすると一層よく効きます。
また指の腫れに梅干をつぶして塗ればすぐ治るし、とげがとれない時貼っておくと、とび出してきて化膿せずに治ります。
下痢、ひきつけ、食あたり等によい事はよく知られています。
また梅干の黒焼きは歯痛を止めます。
歯槽膿漏の人は梅干の黒焼きを食べるとよい。
また梅干の種をとってへそに貼れば、船酔い、車酔いを防ぎます。

梅の薬効は昔から知られ、梅干・梅酒などに加工した保存食だけでなく薬用にも使われてきました。
最近はその薬効は梅の中に含まれる梅特有のクエン酸とビタミンB17（別名アミグダリンともいう）という特殊成分のためだとわかってきました。
この梅のクエン酸は放射線性物質であるストロンチウム90と結合する性質があって、ストロンチウムを体外に排出させ、更には他の公害物質を排出させるためにも役立つ事がわかってきました。

またビタミンB17はガン細胞に対して強力に働きかけガン細胞を新生する働きもします。
ガンばかりでなく毒素や公害物質も出してくれますので抗公害成分です。
このビタミンB17は梅の種の中の仁に特に多いという事ですから、梅干の種を割って中の仁を食べたら尚いい。

とにかく公害の世に生きている私達にとって、梅はなくてはならない貴重品です。」

『家庭の味 手作り食品 －健康は安全な食べものから－』（あなたと健康社　東城百合子著）より抜粋させていただきました。


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